常陸大宮市議会の令和4年第3回定例会が開催された。
本会議では多くの重要事項について議論が交わされた。特に駅周辺整備計画の進捗が注目されており、倉田稔之議員がその詳細を質した。駅周辺整備計画について、建設部長の皆川嗣郎氏は「駅舎・東西自由通路や駅前広場の整備が昨年度から進められており、今年度中に実施設計を完了する見通しである」と報告した。このプロジェクトは地域の活性化を図るための重要な施策と位置付けられ、駅周辺の利便性向上や魅力形成への期待が高まっている。
また、倉田議員は出店優遇制度についても言及し、「起業支援に関する成功事例を示し、駅周辺での経済活動を活性化させるために、特別な優遇措置の導入を検討すべきだ」と提案した。この質問に対し、産業観光部長の西野国博氏は、「地域創生に向けて新たな起業支援策を模索しており、空き店舗を利活用する施策についても検討中である」と回答した。
さらに、倉田議員は自転車を活用した観光政策についても触れた。地域の特性を生かした自転車観光推進の可能性に期待を寄せる意見があった。市の教育部長、諸澤正行氏は、「自転車利用を促進し、健康の質を高めるためのサイクリング教室を開設しており、地域資源を生かした取組を進めていく考えである」と強調した。