令和4年6月26日、常陸大宮市議会では、定例会が開催された。
この定例会は、議員任期の最後となる重要な会議であり、多様なテーマが取り上げられた。
市長の鈴木定幸氏は、開会の挨拶で感謝の意を表し、4名の議員への表彰を祝った。新型コロナウイルスの影響が続く中、60歳以上の方への4回目ワクチン接種準備を進めていく姿勢を示し、地域経済への支援も強調した。特に、交通インフラや公共施設の改善に向けた施策が議論された。
具体的には、令和3年度の一般会計の継続費や繰越明許費など、5件の報告が行われた。神永雪雄総務部長は、令和3年度の一般会計の繰越計算書や水道事業の繰越額について詳細を説明した。
その中で、公共施設の改修事業が予算を越えて繰越されることが示され、合計約9億8,785万円が続年度に持ち越される見込みだ。また、新型コロナウイルス対策の経費として、1億1,097万6,000円が計上される見通しとなっている。
そして、専決処分について2件の承認が求められ、安定した市財政を維持するために税条例の改正案も上程された。この改正により、商業地の課税標準額上昇幅が通常の5%から2.5%に引き下げられることが決定し、議員から特に経済支援に対する期待の声が上がった。
また、固定資産評価審査委員会の委員に阿久津智子氏が再任されることも決定し、安定した資産評価が専決処分によるものであることが強調された。
あわせて、定例会の会期が6月10日までの16日間に設定されたことも報告された。議会運営の円滑化を図るため、休会日も設けられ、5月30日には次回の本会議が予定されている。これらの議論からは、市政の持続可能性に対する真摯な取り組みが伺えると同時に、明確な予算計画が実施されることが、今後の地域発展に寄与することが期待される。