常陸大宮市議会は、令和5年9月5日に第3回定例会を開会。
主な議題に上がったのは、令和4年度の決算認定および各種条例改正等だ。
日程第1から第18まで、すべての議案がいち早く質疑に入った。
特に注目されたのは、議案第57号である「常陸大宮市交通安全対策等基金条例等を廃止する条例」についての質疑。吉川美保議員は、文化振興基金について議論を提起した。市の文化振興活動に対する影響が懸念される中、神永雪雄総務部長が立ち上がり、運用益が低金利の影響で事業展開が困難であることを説明。
神永氏は、運用益が過去31年間で約2,150万円に達したが、現在の運用金利情勢では単年度でわずか1万円となっている現実を報告。彼は、基金を廃止する理由として、柔軟な予算運用が求められる事業需要に応えるためだと強調した。吉川議員は再度質疑を行い、文化振興の目的の重要性を訴えたが、総務部長は無理のない運用を模索する方針を示した。
また、議案第61号から第64号までの補正予算も一括で議題に挙げられた。こちらも質疑が開かれたが、特に異論がなく、予算決算常任委員会に付託されることとなった。市長の鈴木定幸氏は、民生や地域活性化に向けた施策を進める重要性を強調した。
会議の進行はスムーズであり、次回会議は9月7日に予定されている。議案の審査結果については、今後の本会議で報告される見込みだ。