令和5年9月22日、常陸大宮市で第3回定例市議会が開催された。
日程では、さまざまな議案が審議され、議案第46号から第54号までの歳入歳出決算の認定が重要な焦点となった。
予算決算常任委員会の三次弘史委員長は、議案第46号の常陸大宮市一般会計歳入歳出決算について、幅広い質疑があったことを伝えた。特に、スクールバスの運行状況や不妊治療助成事業の効果に関する質問が記録された。
高村功議員(日本共産党)は、議案第46号に反対の立場から討論した。40年ぶりという物価高騰や福祉・医療の危機が市民生活を脅かす現状を指摘し、福祉や子育て支援の強化を求めた。この中で、小中学校の給食費の無償化を提案し、社会全体での支援体制の必要性を強調した。
一方で圷司一議員は、同議案に賛成の立場から、住民税非課税世帯や子育て世帯への特別給付金の給付、また、人口減少対策のための施策が評価されるべきだと述べた。さらに、学校における教育環境が整備されていることへの期待を示した。
その後、国民健康保険特別会計に関する議案や介護保険特別会計の認定についても討論が行われた。高村功議員は、国民健康保険の負担が高まり、制度の持続性について懸念を示し、国庫負担の引上げを求める発言をした。
続いて、議案第57号「常陸大宮市交通安全対策等基金条例等を廃止する条例」についても活発な討論が行われた。この議案では一般財源の充当など、現行の基金の廃止が議論されており、賛成・反対の意見が分かれた。
また、議提第3号として教職員定数改善及び義務教育費国庫負担制度堅持に関する意見書も提出された。これは教育の機会均等を重視し、さらなる少人数学級への転換を求めるものであった。
最後に、閉会中の所管事務調査についての申出があり、全会一致での決定が下された。議会は午前11時47分に閉会した。議会の結果は、各議案が賛成多数で可決・認定されたものの、反対意見も多く寄せられた。