令和3年第1回常陸大宮市議会定例会が、3月2日午前10時より開会した。
会議では、全28件の議案が審議され、特に介護保険条例の改正が注目を集めた。日本共産党の金子 卓議員は、介護保険料が第5期の4,550円から第6期には5,810円に引き上げられたことに対し、原因を問うた。
これに対し、丹 茂樹保健福祉部長は、「介護サービス経費の推計や高齢者数を反映させた」とし、金子議員の指摘を受けて当市の高齢化率が36.1%であると述べた。また、介護の認定率も約18.4%で、県内でそれぞれ高い位置にあると報告した。よって、「介護保険料が高いのはこうした背景がある」とした。
金子議員は、県内比較において提起する保険料の高額が必ずしも当市の状態を反映しているか疑問視したが、丹部長はその点十分な基準比較が難しいとしつつも、保険サービスが充実している現在の状況が影響している可能性に言及した。
また、経済に関する議案では、固定資産税の課税免除に関する条例改正が報告され、地域の経済を牽引するための施策が求められている。特に、コロナ禍での経済活動減少を受けて、この対応の必要性が強調された。
子育て支援策にも言及され、鈴木 定幸市長は「家庭の経済的負担を軽減する施策を進めている」と説明。令和3年度の予算においては、保育料の大幅軽減を行い、年間で12万円から38万円の金銭的余裕を生じるという。市長は、他市と比較しても、自市の支援策が劣るものではないとの見解を示した。これに対し、金子議員は更なる具体的施策の必要性を訴える場面もあった。
最後に、全ての議案は各委員会に付託され、次回の本会議は3月3日に行われる予定だ。議会の詳細な審議結果は今後報告される。