令和2年第2回常陸大宮市議会臨時会が、令和2年5月22日に開催された。
この会議では数件の専決処分について承認が求められた。具体的には、税条例の改正や補正予算についての承認が議題となった。よって、新型コロナウイルス感染症への対応として、予算の迅速な執行が求められる状況が反映されている。
鈴木定幸市長は、議会での挨拶において、地方経済の活性化の重要性を強調した。彼は「経済のメインエンジンは個人消費であり、市民の負担が増大している中、新型コロナの影響も深刻化している」と言及した。この危機を乗り越えるためには、議会との連携が不可欠であると呼びかけた。
会議では、国民健康保険税条例の改正に関する議案も取り上げられ、高村功議員が課税限度額の引き上げについて質疑を行った。「影響を受ける世帯数はどの程度か」との質問に、丹保健福祉部長が「約40世帯で、106万円の増額が見込まれる」と説明した。
この日常議会においては、副市長の選任に関する議案も審議されたが、賛成少数で否決された。この結果について鈴木市長は、「新型コロナ対応により人事に難航している」と述べた。市議の意見としては、財政への適切な配慮がなされることが求められている。
一連の議題に対し、議会では活発な質疑が行われた。ただし、採決の結果は承認されたが、財政面での懸念も十分に考慮する必要があるとされている。市の経済は厳しい状況にあり、今後の施策に対する監視が求められるだろう。