常陸大宮市の定例会は、令和5年第2回の会合として行われた。
会議では、高村功議員の「学校給食費の無償化について」の質問が注目を集めた。高村議員は、学校給食費の無償化を求める請願書に1,659名の署名を添えて提出したと報告した。これに対し、教育部長の諸澤教育部長は、学校給食法第11条の解釈を述べ、無償化を禁じるものではないと強調しつつ、現状において保護者の負担軽減策を講じているとの意見を述べた。高村議員は、憲法26条の義務教育の無償化の観点から、教育の一環として学校給食が無償化されるべきであると再度確認した。
次に、自衛隊適格者名簿提出についての質疑が行われた。高村議員は、名簿提出に際して本人の了解を取らないことについて問題視したが、総務部長の神永部長は住民基本台帳利用に問題はないと説明し、適用は法令の定めに基づくとの見解を示した。
さらに、補聴器購入への公的助成についても議論が交わされた。この件について、高齢化社会における聴力障害の重要性を認識し、助成制度の設計について考慮中であることが明らかにされた。また、帯状疱疹ワクチン接種費助成の必要性が求められた場面では、不妊症や不育症に関する相談体制の強化の重要性も指摘された。
地域創生に関連して、協働推進員の活動状況が紹介され、市民との連携促進が重要視された。特に、地域でのつながりの希薄化を解消するため、地域団体との共働きが求められている。
この他、地域づくりにおいてはクリーン作戦の実施状況が報告され、自発的な参加を促す努力が続けられるとした。市民に対する情報提供においても、SNSを活用することによる情報の周知が重要視され、観光振興やイベント運営においても、多様な施策が展開される必要があることが強調された。