令和元年6月19日の令和第2回常陸大宮市議会定例会では、数件の議案審査が行われ、各常任委員会の報告を受けて関連する決議が採決された。
今回の会議で大きな注目を集めたのは、議案第55号で、消費税及び地方消費税の税率改定に伴う関係条例の整備に関するものである。議案に対する討論では、日本共産党の金子 卓議員が「消費税は生活に大きな影響を与える。」と指摘し、特に低所得者への逆進性を問題視した。改定に対して強い懸念が示された一方で、黒部博英議員は「社会保障の安定財源確保のために必要だ」と賛成の立場を表明した。
他の議案では、議案第60号及び議案第61号についても審議された。特に、令和元年度常陸大宮市一般会計補正予算の中には、幼児教育の無償化に関わる施策が含まれている。また、介護保険特別会計の補正は、低所得者の軽減対象を明確にし、全会一致で可決された。
この会議では議提第3号、議提第4号に関しても議論された。両議案ともに議会の運営に関わる規則の改正が含まれており、透明性を高めると同時に、効率的な運営を目指した内容である。議会運営委員会の武石委員長がこれらの変更理由を説明した際には、特に委員会の機動力向上を挙げた。質疑応答はなく、すべての提案が無事に可決された。
最後に、議会改革推進特別委員会設置に関する決議が採決された。特別委員会の設置を通じて、議会の機能強化を図る方針が明確に示された。