令和3年第3回常陸大宮市議会が開催され、計9件の議案および請願陳情が審議された。
主要な議案として、令和2年度各会計歳入歳出決算が多数の議員から活発な質疑が行われた。
特に、議案第41号の令和2年度常陸大宮市一般会計歳入歳出決算については、日本共産党の金子卓議員が反対討論を行った。
金子議員は、決算の概要が過去最高の300億円を超えたことを受け、その中には約52億円分のコロナ対応の国庫支出金が含まれていると指摘した。
彼は「実質収支比率が8.0%で、望ましい範囲の3%から5%を超えているが、地方自治体が抱える福祉や医療の危機の中、必要な財源を市民生活の支援に用いるべきだ」と強調した。
これに対して、岡崎欣也議員は賛成の立場から、社会経済の変化に対応するための財源確保の努力を評価し、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などの支援策を通じて、市民の暮らしを支えた実績」を称賛した。
また、議案第42号の国民健康保険特別会計決算については、高村功議員が反対を表明し、国保税の高騰や公平性の欠如を批判した。
「市独自の軽減措置を強化する必要がある」と訴えた。
その後の議案第66号から第70号までの補正予算についても、すべて賛成多数によって可決された。 これには、令和3年度一般会計補正予算が含まれており、新型コロナウイルス対策や生活支援に充当される見込みとなっている。
請願陳情に関しては、教職員定数の改善を求める請願が全会一致で採択された。
教育の充実が強調され、市の教育方針に反映されることが期待されている。