令和元年9月17日、常陸大宮市議会は定例会を開催し、様々な重要課題が討議された。
まず注目されたのは、市道彦沢線の改良工事についての議論である。この路線の進捗状況に関して、相澤建設部長が説明したところによれば、地区の要望を受けつつも、合意形成や財源確保に課題が残ることが報告された。住民からは工事の進捗に対する不満の声が上がっており、より具体的な行動が求められている。
次に通学路の安全確保について、特に大宮中学校と大宮西小学校周辺の通学路の改善策が取り上げられた。市では交通安全プログラムに基づき、地域住民の協力を得ながら、立哨活動などを行っているが、長期的には道路改良が必要との認識も示された。
少子高齢化の進行が影響を及ぼしている中、地域の子育て支援も重要な課題である。広瀬保健福祉部長は、出産祝い金や育児支援事業を展開していることを強調したが、全国的に子育て環境の整備を進める必要性が指摘された。さらに、婚活支援事業の進展についても話題となり、結婚応援サポーターの活動が紹介された。婚活イベントを通じて、より多くのカップルを誕生させることが目的であり、地域の若者たちに結婚を促す施策が求められた。
加えて、イノシシによる農作物被害も深刻な問題であり、圧倒的データに依存した施策が必要であると強調された。市には既に電気防護柵の補助制度が存在しており、さらなる対策が望まれている。
地域公共交通再編実施計画に関する議論も行われ、乗合タクシーの導入が進められる中、利用者のニーズに応えるシステムの構築が求められている。市は既に利用者の登録や運行方法の周知を進めているが、今後の具体的なデータ収集と分析が鍵となる。