常陸大宮市は、令和3年第4回議会定例会での一般質問の中で、主に教育や子育て環境へ重点を置いた施策を強調した。特に、公明党の小原明彦議員は、3歳児健診における視力検査の実施状況について質問し、子供たちの健康や発達支援の重要性を訴えた。
小原氏は、3歳児健診における視力検査実施の方法について、家庭での検査が事前に行われることを紹介した。保護者が自宅で測定し、結果を健診当日に持参する方式であるが、検査には課題が残るとの指摘があった。「健診時に再検査を行い、視力の問題が見つかった場合には精密検査につなげる必要がある」と小原氏は述べ、検査精度向上のために屈折検査機の導入を提案した。
また、教育活動に関連して、デジタル端末授業のトラブルに対する対策を議論した。教育部長の諸澤氏は、タブレット端末の故障件数や授業中のトラブルに対して、厳格な利用規則を設けていることや、児童のトラブルの原因となるフィルタリングの問題への対処を行っていることを報告した。さらに、児童・生徒間のいじめや不登校問題も取り上げられ、教育長の茅根氏は、いじめの早期発見・早期対応の重要性を強調した。
小原氏はまた、コロナ禍に起因するいじめや不登校についても言及し、心的な影響を受けることがあるため、支援策が必要であると提案した。地域の居場所作りや、スクールカウンセリングを強化することで、不安を抱える児童に手を差し伸べる必要があるとしている。
このように、議会では子供たちの健全な成長を促すための体制強化が求められており、各種施策のリンクを図ることが必要とされる。この会議を通じて、教育や子育て支援、さらには地域の安全な生活環境に向けた市の取り組みが継続的に推進されることが期待される。