令和5年3月23日、常陸大宮市議会の定例会が開催された。
この会議では、目玉議案の中に出産祝い金支給条例の一部改正があった。出産祝い金について、国の出産・子育て応援交付金が新たに創設されたことを受けて、支給額が見直される。その詳細について、高村功議員が懸念の声を上げ、「現行の出産祝い金が一律に3万円となることで、実質的な後退と捉えられかねない」と指摘した。これに対し、岡崎欣也議員は国の支援と併せた新たな取り組みとして賛成の意を表明した。
また、議案第15号の審査では、出産祝い金の見直しに関し質疑応答があり、賛否分かれる状況であった。一方で、議案第19号の学校設置条例の改正や後期高齢者医療特別会計予算、国民健康保険特別会計予算についても討論が交わされた。これらも予算の可決に向けて順調に進行した。特に、高村功議員の反対討論は注目を浴びた。
その後、議案第22号と第23号に関する指定管理者の指定についても議論がやりとりされ、特に淡水魚館の管理については関心が集まり、存続の方向性を探る声が上がった。最終的に、午後の部で採決が行われ、すべての議案が全会一致で可決された。
さらに、閉会中の継続審査についても承認され、経済建設常任委員会より提出のあった議案も円滑に通過し、委員会からの報告がなされた。議長は「今後も持続可能な地方自治の実現に向けた議論を進める必要がある」と締めくくった。
令和5年特例措置の採用や新たな助成金制度に関しても議会の関与が期待される。今回の定例会は地域の声を反映した形での合意形成が図られたと見ることができる。