令和2年第96回多可町議会臨時会が5月1日に開催され、重要な議案が審議された。
この臨時会では、特に新型コロナウイルス感染症対策に関連する項目が多く取り上げられた。町長の吉田一四氏は、感染拡大に伴い、町民の生活を支えるための緊急策を講じる必要があると訴えた。
議案の中で注目されたのは、国民健康保険条例の一部改正や介護保険条例の改正だ。これにより、傷病手当金の支給対象となる人々が拡大され、必要な支援が可能となる。住民課長の藤原徹氏は、「新型コロナウイルス感染により仕事ができない方々に、制度上の支援を行う」と強調した。
また、税条例の改正が行われ、低所得者に対する保険料軽減の強化も盛り込まれた。税務課長の杉原正氏は、新法令の施行に伴い、必須の改正が実施されたことを説明。
さらに、令和元年度一般会計補正予算の承認も決定され、新型コロナウイルス対策としての国庫補助金を活用した予算の増額が行われた。吉田町長は、「寄附金を福祉基金に充て、医療や生活支援に使いたい」と述べた。
最後に、町からの特別給付金支給を盛り込んだ一般会計補正予算(第1号)も可決された。議会は、状況に応じた適切な支出を求め、町民の生活の安心を確保する姿勢が表れた。吉田町長は、こうした施策によって町民の皆様の生活が守られることを願っていると述べた。