令和元年6月7日、室蘭市議会は第2回定例会を開催した。今回の議会では市長の3期目の施策やこれからの市政運営に関する質疑が繰り広げられた。
市長の青山剛氏は、人口減少対策を最重要課題とし、施政方針で「誇り輝く室蘭」を掲げた。市民が希望を持って暮らせる町を目指すと強調し、市民との対話を重視した運営を進める意向を示した。特に、近年の厳しい市民の声を受けて、具体的な取り組みの必要性が訴えられた。
地域医療については、青山市長が設置した地域医療連携・再編等推進協議会による中間取りまとめが発表された。市内3病院の将来の統合について意見が交わされ、医療提供体制の強化が市民の安心につながると指摘された。水江一弘議員は、再生医療の進展について触れ、未来の可能性を市民に伝えることが重要だと訴えた。
また、人口減少対策に関連して、待機児童問題を含む子育て支援の重要性が議論された。青山市長はこれまでの取り組みを踏まえ、更なる施策の強化を誓った。具体的には社宅制度の検討や高齢者支援に関する施策が求められた。
観光振興についても言及された。特に、炭鉄港の日本遺産認定を受けた新しい観光資源の活用が期待されている。道の駅みたら室蘭におけるリニューアル等、地域資源への注目は高まっており、観光活動の充実は今後の課題とされた。
これらの質疑応答を通じ、市長は市民との信頼関係を深めるためのさらなるコミュニケーションを約束した。市議会の全議員は、地域が直面する様々な課題に真摯に向き合い、より良い未来へと導く努力を続ける必要性を訴えた。