令和6年第5回苫小牧市議会定例会では、市政運営や地域の安全、環境問題に関する様々な質問が行われた。議会の場でこれら重要な問題が議論されることは、市民にとっても意味深いことである。特に、岩倉市長が述べた市政運営の展望については顧客運営の質向上を確約した。
岩倉市長は、ポートセールスでの入院を経て公務に復帰してからの市政運営について、引き続き、信頼獲得や市民との対話を重視すると強調した。市民と企業との誠心誠意の関係を築くための施策に力を入れていく意向を示している。
一方で、民主クラブの小山征三議員は、政権に対して市民の政治不信が高まっていることを問題視した。この問題に関しては、国政や地方自治体における不祥事が続いていることが影響し、有権者の審判が冷静さを失いつつあるとし、政治家が市民の信頼を得るためには、自らの姿勢を見つめ直す必要があるとの見解を示した。
また、税の公平性がテーマに上がり、近年の消費税増税や高所得者への優遇措置についても言及があった。小山議員は、市税の公平性についての不安を市民が持っていることを指摘し、安定した財源を確保するための方針を求めた。市長は、市の財政運営が厳しい状況であることもあり、しっかりとした施策が求められている状況下を理解していると応じた。
さらに、苫小牧市の駅周辺ビジョンに関する質問も多く、駅前再整備とその影響について、市民生活に与える効果にも興味が示された。議員からは、駅周辺の魅力向上が、若者や子育て世代の居住促進につながるのではないかとの意見も寄せられた。
市内における町内会・自治会加入率の低下も懸念される問題であり、今後の市としての取り組みが問われた。さらに、市民との対話を併せた地域自治の促進を求める意見もあり、今後の進め方に注目が集まる。
環境問題については、ゼロカーボンシティとしての取り組みやエゾシカの被害を減らすための具体的な施策についても検討が進められていることが報告された。特に、動物による農業被害に対する市の対応について、効果的な捕獲策が求められる。
市民生活部長は、接近する対応を通じて地域社会の支援活動の促進について言及し、各種施策を通じて地域コミュニティを強化する必要性があるとした。