令和6年6月17日、苫小牧市議会にて、様々な議題が取り上げられた。
主に注目されたのは、訪問介護の基本報酬引き下げ問題についてだった。喜多新二議員が質問を通じて、基本報酬引き下げによる影響が多くの事業所に及ぶという懸念を表明した。特に、令和5年度には、小中学校の不登校生徒が急増する一方、訪問介護や障がい者雇用の現場が続く厳しい状況を指摘した。現に、市内の訪問介護事業者の65.3%が月400回以下の訪問件数で、実質的な運営が困難である問題も述べられた。
また、公共施設におけるおむつ交換スペースの設置についても質問があり、アブロス日新温水プールや市民活動センターでの整備進捗について言及した。情報収集とデータの可視化推進が、障がい者サポートやコミュニティでの支援の効果的な実施に貢献するとの議論も展開された。
さらに、駅前再開発については、歴史的背景や権利集約においての市の責任を改めて確認された。同時に、新たに自衛官を募集する方針に対して、安定供給と人権が問題視される中で、市民に安心を提供するための努力が求められた。全体的に市民生活に密接した課題が多く、求職者や障がい者の支援、居場所の提供が急務となっていることが分かる内容であった。
最後に、雇用の拡大に関する意見も出され、特に外国人材の受け入れについて市の見解を求める声が上がった。また、キャリア支援の重要性や様々な年齢層にわたって雇用機会の提供が必要であるとの考えが示された。