令和6年6月18日、苫小牧市議会は第6回定例会を開催し、数々の重要な議題を審議した。注目されたのは、一般質問と令和6年度苫小牧市一般会計補正予算に関する内容だ。
議会では、竹田秀泰議員が短時間で進む市民文化ホールの建設について発言。進捗率19.3%である現状と共に、周辺工事による影響を懸念し、工事工程に遅れがないのか確認を求めた。市民生活部長の柴田健太郎氏は、工事はスケジュール通り進んでおり、影響はないとの答弁をした。
また、竹田議員は子供文化ホールの見学会についても質問。8月に行われる予定で、参加者からの安全に配慮した広報手段を計画しているとのことだ。
一方で、保育園の建替えと小規模保育園の誘致も議題に挙がった。健康こども部長の野見山慎一氏によると、いとい北保育園の建て替え計画は進行中であり、現行の定員131名を維持することを基本に考えている。
新型コロナワクチン接種について、健康こども部長は、予防接種による健康被害救済制度が設けられ、申請窓口は苫小牧市が担っていることを説明した。接種費用は1件当たり約1万5,000円で、国からの助成を得ているため、自己負担額は3,300円になる見込みだ。
苫小牧市の総合体育館の老朽化も深刻な問題として取り上げられた。総合政策部長の町田雅人氏は、建物の老朽化により安全性に課題があることを認め、データに基づいた評価を行う必要があると強調した。今後、新たな都市再生コンセプトプランの策定に向け、周辺環境の変化を念頭に置いて取り組みを続けていく方針だ。
さらに、議会では森林環境税の利用状況や学校給食におけるオーガニック食材の導入についても話し合われた。市は引き続き、有機農業への支援や、市民の健康を守る施策を進める重要性を訴えた。
今後の苫小牧市のまちづくりには、これらの事業とともに市民の声を反映させる必要があるとの意見が多く見受けられた。議会の決議が市政にどのように影響するのか、今後の展開に注目が集まっている。