厚真町の令和6年第1回定例会では、様々な議題が提起され、特に地域住民の移住定住に関する施策が注目を集めた。
中でも、介護タクシー利用補助事業について、住民課長の藤岡隆志氏が詳細を説明した。この事業は、要介護者のうち、特に身体的制約がある方を対象にしている。しかし、過去5年間に利用者はゼロという現状に対し、対象要件の見直しが求められている。
さらに、介護用品支給事業についても議論が交わされた。この事業では、要介護度4または5の在宅高齢者を対象に、月額8,000円までのサービスを提供しているが、非常に厳しい要件が設定されており、利用が少ない。不満の声が上がる中、町長は要件の緩和の可否について検討することを明言した。
次に、町内高校生の交通手段についても議論がなされた。現在、多くの学生が親の送迎を依存している一方で、高校生向けの通学バス便の設置を検討する必要性が高まっている。町長は、あつまバスの利用可能性を踏まえ、さらなる調査を行う意向を示した。
また、脱炭素化の観点から、生ごみ処理機の補助制度を導入することについても議論が行われた。この施策は、家庭から出る生ごみを堆肥として利用することで、資源循環を促進する。町長は、この制度の検討を前向きに行う旨を述べた。