令和2年12月8日に開催された室蘭市議会第4回定例会では、様々な重要な議題が議論された。特に職員の不祥事に関する質問が目立った。
佐藤 潤議員(市民ネット・むろらん)は、パワハラスメントの実態について質問し、「事実認定までの対応について伺いたい」と市の対応の詳細を求めた。さらに、再発防止策についても具体的な取り組みを示すよう求めた。
その後、青山市長はリーダーシップの重要性を強調した。「私のリーダーシップが不足していた」と自身の認識を示し、組織の信頼回復に向けた具体的な行動を約束した。
また、佐藤議員は財政の健全化にも言及した。「財政構造の弾力性が乏しいとの認識を持っているが、具体的な改善策はどうか」と質問。奈良 信一企画財政部長は過去3年間の経常収支比率を示し、「市税収入の減少が影響している」と説明した上で、自主財源確保に向けた具体策を講じる意向を示した。
さらに、PCB廃棄物の処理に関する進捗についても議論があり、杉本 久佐男生活環境部長は「計画的処理完了期限内の終了を確実にすることが不可欠です」との姿勢を示した。
教育に関する議論も重要な議題で、学校教育の質の向上に向けた措置が求められている。佐藤議員は少人数学級の導入を強く要望し、現状の授業体制について指摘した。一方、教員の働き方改革についても現在の労働環境を勘案し、「長時間勤務の改善に向けた取組を進めるべき」と主張した。
議会の中では、議案の委員会付託も決められ、次回に向けた準備が進められる。
市は様々な課題に直面し、財政健全化や職員の不祥事の再発防止に向けて取り組んでいる。行政改革や地域活性化に貢献するため、今後ますますの努力が期待される。