室蘭市議会の令和5年第4回定例会が、12月7日に開催され、多くの重要な議題が取り上げられた。
議長の早川 昇三氏は、初めに会議録署名議員として日沼 順子議員と長岡 充洋議員を指名した後、令和5年度室蘭市一般会計補正予算とその他の議案を一括で議題にした。
質疑の中で、滝口 紘子議員が不登校やいじめ対策について質問を行った。特に不登校への対策において、子供たちの心身の状態を把握するためのICTを利用した取組について質問があり、予想以上に効果を上げていると青山 剛市長が答弁した。滝口議員は、実態報告が実際の内容と異なることも指摘し、さらなる取り組みの強化を求めた。
また、いじめ問題についても言及があり、滝口議員はいじめの認知の難しさと早期対応の必要性を強調した。学校現場での悩みや問題が解決されずに重大事態へと発展する事例もあり、スクールロイヤーの導入が急務であると市に訴えた。
次に、海の豊かさを守る取組として、室蘭地域における漁業関係の計画の進捗状況が話し合われた。安田 智樹経済部長が、今までの漁業に関する計画の達成状況を説明し、漁業所得の向上を目指す多様な取り組みの重要性を述べた。さらに、東京電力福島第一原発処理水の影響に関しても触れ、その対策について市の状況を報告した。
その他にも、高砂ベンゼン問題に関する進捗状況や、子ども食堂への支援にも焦点があてられた。緊急時の対応に関する質疑も多く、住民からの信頼を得るための透明性の高い情報提供が求められる状況にある。市は住民の疑念を払拭するため、しっかりとした対策を進めていく姿勢を示すため回答を続けた。