令和3年2月26日、室蘭市議会は第1回定例会を開催した。
初めに、小田中稔議長が会議を開会し、市長の青山剛氏が市政方針について説明した。昨年、新型コロナウイルス感染症が社会に与えた影響について、青山市長は感謝の意を表すとともに、行政と市民が一体となって取り組む重要性を強調した。
市長は七つの重要施策を挙げ、その中に「感染症対策」と「地域経済対策」を列記。特に、ワクチン接種の迅速な実施と市民への情報提供強化が優先事項であると述べた。青山市長は、「ウイズコロナの視点」を持った持続可能な地域社会の構築に向けて全力を尽くす決意を示した。
次に、令和3年度の一般会計予算案が示された。小泉賢一副市長は、予算総額を857億193万円とし、対前年増の3.2%を提示した。この中には、市民生活安全確保への取り組みを強化するための施策が盛り込まれている。具体的には、感染防止に向けた支援が強化され、教育や健康寿命延伸の施策に向けた予算も確保された。
教育方針についても説明があり、國枝信教育長が教育施策の新たな大綱を発表。地域の特性を生かした教育を推進することや、特に情報技術を駆使した学習環境の整備が今後の課題であると述べた。
更に、議員からの質疑も行われ、市政運営や予算案についての意見が交わされた。「新型コロナウイルスの影響を考慮し、生活支援策の充実を求める声がある」といった発言もあり、議場は活発な議論に包まれた。
最後に、青山市長は市民に寄り添い、安心した生活を守る使命感を再確認。今後も地域全体での協力を重視し、誇り高い室蘭の実現を目指すと述べ、議会は無事に散会した。