令和3年9月13日、室蘭市議会の第3回定例会が開かれた。
この会議では、令和3年度の一般会計補正予算を含む数多くの議案が審議された。議長の児玉智明氏は、開始にあたり議事日程を確認した。
まず、日程第1では、会議録署名議員として長岡充洋議員と常磐井茂樹議員が指名された。その後、日程第2に進み、議案第1号から第8号までを一括議題とし、質疑および一般質問が行われた。
小田中稔議員は、少子化や人口減少に関連する施策について質問を発し、さまざまな施策がこれまで実施されてきたことを述べた。特に、子育て世代を対象とした住宅促進助成金が転入者の住宅取得に寄与していることを強調した。市長の青山剛氏は、人口減少や少子化への対策を進める方針を示すとともに、転入促進や転出抑制を目的とした施策の効果検証を続ける重要性を述べた。
また、学校の在り方についても議論された。伊藤博明教育部長は、児童生徒数の偏在に関する分析を行い、今後の適正配置についての基本的な考えを述べた。具体的には、小中一貫教育や学校統合の必要性を強調し、教育環境の整備が求められているとした。
公共施設についても活発に議論され、今後20年以内に目標使用年数を迎える公共施設の方針が重要視された。総務部の和野泰始部長は、市内の公共施設の存続や廃止に関する基準を設ける考えを述べた。特に本庁舎の耐震化や老朽化に関わる検討の必要性を強調し、早急な方向性の明確化が求められた。