室蘭市議会は、令和5年第3回定例会を9月11日に開催した。
本会議では、全体的な財政の健全性が議論に上がり、出資法人の経営状況や補正予算の内容が中心的なテーマとなった。
まず、奈良信一副市長が出資法人等の経営状況について報告した。室蘭振興公社やむろらん広域センタービル株式会社の決算が報告され、各法人の資産や負債の状況が詳細に説明された。室蘭振興公社は、資産合計が約4億4千334万円、負債合計が約9296万円であると述べた。納得の行く報告が行われたことに対し、参加議員達は真剣に耳を傾けていた。
次に、青山剛市長が令和5年度一般会計補正予算について説明した。物価高騰に直面している事業者への支援策が盛り込まれた予算案で、総額2億1千万202万円を追加するとした。具体的には、プレミアム付デジタル商品券発行事業が含まれ、多くの参加議員から肯定的な意見を得ることとなった。
さらに、介護保険特別会計の補正予算に関しても説明が行われ、支払基金交付金等の返還金が盛り込まれた。
会期の決定も議題に上り、会期は本日から約26日間となることが承認された。
議案第3号である室蘭市こども未来づくり基金条例についても説明があり、子供たちの健全な成長を支援する基金の設置が提案された。市長は地域愛が育まれることを期待すると強調した。