令和2年第3回室蘭市議会臨時会が開催された。
今回の会議では、主に新型コロナウイルス感染症に対する対策として提案された予算の補正について、議論が交わされた。特に、地域経済の回復を目的としたむろらん応援プレミアム付商品券事業について多くの意見が寄せられた。
青山 剛市長は、議案第1号である令和2年度室蘭市一般会計補正予算について説明し、総額が549億3,362万1,000円に増加すると述べた。これは、新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済を支援するための施策とも言え、特に商工業振興費として計上されているプレミアム付商品券発行事業の重要性が強調された。
この商品券は、地域消費喚起を目指しており、プレミアム率は30%で設定されている。関川 純人経済部長は、地域経済の回復を目指す重要なステップであると語り、特に地元店舗への配慮を考慮した設計になっていると説明した。
滝口 紘子議員は市内の経済状況の悪化を指摘し、地域経済への直接的な支援が重要であるとの言及を行った。特に、企業の景況感を示す指数が悪化していることを挙げ、早急な対策が求められていると強調した。
また、プレミアム付商品券の販売概要についても多くの質問が寄せられ、例えば、販売方法や購入制限、消費者の利用状況についての詳細が求められた。関川経済部長は、これまでのデータをもとに、購入上限数や販売箇所について適切な調整を行う意向を示した。
議会では、県内の他都市も参考にしたり、一定のプレミアムを設定した経緯を示すことも改善策になるとの意見も出された。
全体を通じて、街の復興に向けた力強い意見交換がなされ、市民の期待にも応える形で、今後の施策実施が望まれる。今後も市民の声を反映し、適切な対応を行うことが期待されている。
この会議は、今後の地域経済回復に向けた重要な議論の場となり、昼下がりの会議室は活気にあふれていた。議会は午後2時07分に閉会した。