令和6年第1回室蘭市議会定例会が26日に開催された。
会議では市長の青山剛氏が挨拶をし、能登半島地震での哀悼の意を示すとともに防災対策の重要性を強調した。青山市長は「自助、共助、公助を基本に安全な町づくりを進める責務がある」と述べた。
市長は新型コロナウイルス感染症の5類移行を受け、地域イベントの活性化を再確認。港まつりや観光客の回復が見込みられる中、地域経済の安定に向けた取り組みを続ける方針を示した。
次いで、青山市長は人口減少や働き手不足への施策を発表。子育て世帯の支援強化やUターン就職促進、外国人労働者の活用をリストアップし、「安心して暮らせる町の実現に向けた取り組みは急務である」と強調した。
教育行政方針の説明では、いじめ問題への真剣な取り組みが求められた。教育長の伊藤博明氏は、学校がこどもたちにとって安全で安心な場所である必要があると強調。「いじめを見逃さない体制の強化を徹底する」と述べた。
議案に関しては、令和6年度の一般会計予算が438億6,100万円で、前年より22億685万円削減される予定。議案第1号から第15号、報告第1号についても慎重に審議が行われ、全て承認された。特に、地方交付税や市税の収入について議論された。
また、仮議長の選任を議長に委任する件についても異議がなく、スムーズに進行した。議会は今後、3月1日から再開する予定である。全体を通じて、議会は市政運営に向けた新年度の取組に前向きであった。