令和2年9月14日、室蘭市議会第3回定例会が開催された。議長、小田中稔氏が進行を行い、出席議員19名が議論に参加した。今回は議案の審議と共に、学校給食や障がい者支援に関する重要な質疑が行われた。
議案第1号として令和2年度室蘭市一般会計補正予算が上程された。この補正予算には新型コロナウイルス感染症への対策が含まれており、経済支援策として10月1日から発行予定のプレミアム付商品券が追加されることが確認された。
長岡充洋議員は、学校給食センターの現状に関する質疑を行った。議員は、施設が昭和50年に設置されたものであり、45年が経過していることから、今後の課題整理が急務であると強調した。
答弁を担当した成田栄一教育部長は、学校給食衛生管理基準との適合状況を報告した。この基準にはドライシステムがなじむものであるが、今の施設では導入が難しいとのこと。それに対して、児童生徒の食物アレルギーにも配慮した対応が進められており、特に牛乳の代替品として豆乳や麦茶が提供されていると述べた。
さらに、長岡議員は障がい者の就労支援についても言及し、障がい者雇用への取り組みが各自治体で強化されている中で、本市における支援状況について指摘した。塩越順一保健福祉部長は、障がい者雇用のニーズが増加していることなどを踏まえ、さらなる情報提供と制度の周知に力を入れていく方針を示した。
新型コロナウイルス感染症の影響により、特に医療や保育の現場では困難な状況が続いており、議員からは定期的なPCR検査の実施を求める声も上がった。これに対して、塩越部長は現在、必要に応じた検査が実施されているものの、希望者全員に対しては難しいとの立場を示した。
最後に、議案の各種付託が行われ、特殊委員会の設置などが決定された。今後、主要テーマについては更なる検討が進められ、次回の会議に向けて議論が期待される。