令和4年12月8日、室蘭市議会の第4回定例会が開かれ、多様な重要課題が討論された。
今回は、特に公共施設の在り方についての議論が詳細に行われた。細川昭広議員は、新しい本庁舎の整備について、いつ事業に着手するのか、整備時期の見通しを求めた。総務部長の和野泰始氏は、新築または既存ストック活用に関する比較が行われているが、整備時期の具体的な提示には至っていないと説明した。
また、学校給食センターについても言及され、登別市との共同設置に向けた検討が進められている状況が紹介された。教育部長の坂口淳氏は、財政的優位性を認識した上で、令和11年度に供用開始を目指すとの見通しを示した。
次に、洋上風力発電産業の推進についても熱心な質疑があった。細川議員は、地域の漁業との共存の重要性を強調し、漁業関係者の意見を基にした海域利用についての見解を求めた。経済部長の関川純人氏は、地域漁業の実情を把握し、影響評価を行った上で進めるべきとの認識を示した。
市民対応については、緊急断水や濁水の際に発生した問題が報告され、広報活動の強化が求められた。水道部長の佐藤学氏は、情報周知の方法を改訂し、市民への迅速な情報提供に努めると述べた。
最後に、だんパラ公園のキャンプ場トライアルについても意見が交わされた。この事業は約1,300人の利用者を記録しており、冬期の事業展開についても今後検討する必要があるとされている。
各議題は、市民の安心・安全、持続的な地域経済の発展、そして新たな公共施設整備に向けた具体的戦略についての様々な観点が反映され、多くの市民の声を大切にした議論が進められた。市議会ではこれらの課題を継続して取り上げ、実行可能な施策を模索していく意向が示された。