室蘭市議会の令和元年第4回定例会が12月6日に開催されました。会議では、消防行政や放課後等デイサービス、看護師不足に関する重要な議題が取り上げられ、議員から活発な質問と意見が交わされました。
特に消防行政に関して、長岡充洋議員は、消防指令業務の共同運用について問いました。長岡議員は、「災害の大規模化に伴い、消防の体制を適切に整備する必要がある」と強調しました。これに対し、吉田洋消防長は、今後の通信指令業務の共同運用に向けた協議について令和5年ごろから進める予定であり、「来年度、消防指令施設の更新状況を確認しながら、協議を進める考えである」と述べました。
また、放課後等デイサービスの現状も議論されました。市の保健福祉部である塩越順一部長は、過去5年間のサービス提供事業者数の増加を報告し、実利用者数が高い充足率を維持しているとしながらも、「利用者数が急増しているため、事業所数の増加が必要である」と指摘しました。議員からは、レスパイト的な支援、特に利用者の満足度についても質問がありました。
さらに、看護師不足に対する取り組みについても関心が寄せられました。南川達彦議員は、「地域の医療現場において看護師不足が深刻な問題であり、今後の対策が急務であると考える」と述べました。吉田消防長は、本市の看護師養成における成果として、公立の看護学校が地域の人材確保に寄与していることを挙げました。