令和5年の室蘭市議会第1回定例会が、2月27日に開催された。
議長の児玉智明氏は会議を開会し、今後の会期および議案について言及した。議会には19名の議員が出席したが、1名の辞職報告や運営委員の選任が行われた。委員の選任に関しては、佐藤潤議員が新たに任命された。
青山市長は、会議において所信表明を行い、予算案の概要について報告した。青山市長は、「新型コロナウイルス感染症との闘いが任期の中で重要な課題であり、地域経済の活性化や市民生活を重視している」と述べた。さらに、特に重要な課題としては、人口減少対策を挙げ、そのための奨学金返還支援など具体的な対策を強調した。
次に、議案についての説明が行われた。副市長の小泉賢一氏は、令和5年度の室蘭市一般会計予算約461億円について前年度よりも増加したことを説明した。議案の内容には、民生費の増加や防災対策の強化が含まれている。特に、児童福祉や障害者支援に関する予算が拡充され、地域医療や教育の充実も図るという。
また、室蘭港についての発展計画や環境への取り組みも言及され、青山市長は「脱炭素社会の実現に向けた施策を強化する」と述べた。特に、洋上風力発電の技術開発や地元企業の協力が強調され、市の未来に向けた見解が示された。
その後、増川拓氏が教育委員会委員に任命され、さらに人権擁護委員候補者の推薦も行われた。市長は木村秀樹氏を推薦し、議場における異議もなく承認された。