令和5年第1回定例会では、室蘭市における新型コロナウイルス対策や青山市政3期目の実績についての質問が行われた。
中でも、高砂町の水道水ベンゼン混入問題や地域医療の再編に関する議論は、多くの関心を集めている。
青山市長の青山剛氏は、この問題に関して、初動の不備を認め、住民への迅速な対応が不足していたと述べた。今後、法律的な背景の確認を進め、住民の信頼回復に努める意向を示した。
また、青山市長は自治体危機管理の重要性を強調し、過去の対応における反省や課題を踏まえ、地域医療連携・再編等推進協議会のワーキンググループ設置を提案した。この取り組みを契機に、医療体制の強化を目指すとしている。
次に、地域医療における体制強化の必要性について、室蘭市看護学校の看護学生不足や看護従事者の確保問題が指摘される中、青山市長は情報共有の重要性を訴えた。特に、医療界が人口減少や高齢化の影響を受ける中で、再編協議の再開が待たれる。
さらに、宮蘭航路開設についての進展も期待される中、市長は地域の物流網の強化や新たな航路の誘致が重要であるとした。市は民間業者と連携を強めるとともに、過去の教訓を踏まえた対応が必要であるとしている。
給食センターに関しては、登別市との合同設置が進んでいるものの、適切な場所の確保が難航する懸念も浮上。同時に、災害時対応の機能やバックアップ体制の整備に関する課題についても言及された。
最後に、地域公共交通網形成計画や中島公園整備に関する取組の進捗についても質問がなされ、今後も市民のニーズに即した施策を展開していく重要性が再確認された。
青山市長は、今後の施策実施に向け、民間団体との連携や新技術の導入を進める意向を示し、地域の活性化に向けた取り組みを強化していくと表明した。