令和元年12月17日、室蘭市議会において、第4回定例会が開催された。
議題には成年被後見人等の権利の制限に係る情報や室蘭市の水道事業の見直し案など、重要な内容が並んでいる。特に、議案第5号では、成年被後見人等の権利の適正化に関する条例の制定が提案され、議長の小田中稔氏は本案について「特に異議なく、原案のとおり可決すべき」との意見を強調した。
また、議案第7号においては、室蘭市児童館条例の一部改正が可決された。反対意見が多く出る中での可決であったが、早川昇三民生常任委員長は、児童館の社会的機能の重要性を認識しつつも、賛成多数で議案を決定した。
討論では、田村農夫成議員が反対の立場から、児童館の重要性について詳細に述べた。その際、児童館が地域における子供達の交流の場として機能していると指摘した。
さらに、財政状況や水道事業の見直し案についても議論された。鈴木和彦経済建設常任委員長による報告では、水道事業における供給料金の引き上げが提案され、これが市民に与える影響についても質疑が行われた。反対意見としては、特に常磐井茂樹議員が、多子世帯に対する負担を懸念し、料金改定による市民生活への負担増大を指摘した。
また、意見書案についても複数提出された。「あおり運転」に対する厳罰化及び復旧対策に関する意見書が提案され、広く賛同を得る形で可決された。特に、台風19号による被害からの復旧策について政府に強く要望する内容であり、多くの議員から賛意が表明される結果となった。最終的には、一連の議案が異議なく可決され、議会は閉会に至った。