令和5年第二回定例会が6月12日、室蘭市議会で開催された。
本議会では、青山市長に対する一般質問が行われ、政策全般が議論された。特に、柏木隆寿議員が市長選結果を踏まえ、市発展に向けた決意を問い直した。柏木議員は「この4年間を集大成の思いで」と述べ、今後の市政運営に期待感を示した。
青山市長は、これまでの3期12年の経験を生かし、新たな市民への約束を果たすため全力を尽くすことを強調した。また、「人口減少を政府が認識しているが、地域と一体となった定住促進策が必要だ。」と語り、地域住民が幸せを感じられる町づくりを進めていく考えを示した。
人口減少問題に関連して、柏木議員は「どのように人を呼び込むかが課題」とし、市長には「今後の人口規模に見合ったまちづくりについて具体化した政策提案が求められる。」と迫った。市長は、「2040年に向けた人口ビジョンを策定し、教育環境や子育て支援の充実が不可欠である。」と述べた。
さらに、柏木議員は「全世代が住みやすい町」をテーマに提案を行い、具体的な施策の実現を求めた。特に、子育て世代や高齢者への支援について、「どのように安心して住める町を作り上げるかが重要」と訴えた。
経済面では物価高騰が議題に上り、議員たちは「市民生活を守るための具体的な施策」が求められているとも指摘した。市長は、補正予算を通じて「家計支援策や公共サービスの充実を目指す」と強調し、冷静な判断で進める考えを述べた。
最後に、柏木議員は市民の声を反映した招待制度の強化を求め、市の姿勢に厳しい目を向けた。市長はその意見を受け止め、「一日でも早く市民生活の向上を実現するため努力していく。」と答えた。