令和4年第7回厚真町議会臨時会が、8月10日に開催され、重要な議題が取り扱われた。
特に、新型コロナウイルス感染症に関する行政報告が際立って注目される。町長の宮坂尚市朗氏は、「新型コロナの感染者数が増加傾向にあり、特に第7波が進行中である」と強調し、その規模についても言及した。北海道における感染者数は、過去最大の7210人を記録したことが報告されており、厚真町でも感染者数が最近増加してきている。町内の最近の感染者数は、7月24日から30日までに56人、8月6日には39人が確認されている。
この厳しい状況を受けて、町長は、8月21日に予定されていた町民体育祭の中止を決定。また、敬老会の中止も決定し、今後は自治会等による独自の活動支援を検討していることを示した。さらに、町民には感染予防対策への協力を求めている。
次の議題では、豊沢地区の大規模盛土造成地の滑動崩落防止工事に関する請負契約の変更が提案された。宮坂町長は、施工中の設計変更が必要と判断し、これに関する意見を議会に求めた。議案第1号は、複数回の契約変更が行われており、その複雑さが質疑のなかでも触れられた。質疑を経て、原案の通り可決される運びとなった。
臨時会は午後1時30分に開会され、全ての議事が終了したのは午後1時45分だった。議長の渡部孝樹氏が議会の進行にあたり、会期の決定については「異議なし」と確認された。出席議員全員が見守る中、議事は滞りなく進められたことが印象的である。特に、新型コロナに関する行政報告は、町民にとっても重要な話題であり、今後の対応が注目される。