厚真町議会は、令和3年第10回臨時会を開催した。議事では、新型コロナウイルス感染症に関する行政報告が行われ、議案第1号の審議が行われた。
当日は午前9時30分に開会され、議長の渡部孝樹氏が議事を進めた。開会の後、会議録署名議員に吉岡茂樹議員と秋永徹議員が指名され、会期は本日1日限りと決定された。
特に重要な行政報告では、町長の宮坂尚市朗氏が新型コロナウイルス感染者の発生に伴う対応について報告した。宮坂町長は、宮の森こども園で発熱を訴えた園児から陽性反応が確認されたことを説明した。
その後、保健所による調査が実施され、濃厚接触者として特定された園児や職員は無事陰性が確認された。町ではこの事例を受けて、8月17日から21日までの臨時休園を決定し、事前に保護者への通知も行ったとのこと。
また、建設課の職員が感染した事例も報告された。宮坂町長は、感染者と濃厚接触者は役場業務には影響を及ぼさなかったが、職員の行動指導を徹底する方針を示した。
続いて提案されたのは、令和3年度厚真町一般会計補正予算に関する議案第1号だ。町長は補正予算の主な内容について、敬老祝い事業や新型コロナウイルス感染症に関連する経済対策を強調した。これに関連して、議員からは敬老祝い事業の対象年齢変更に関する質疑が上がった。
伊藤富志夫議員は、昨年度と対象年齢が異なる理由について質疑し、住民課の中村信宏参事が詳細な説明を行った。中村氏は、昨年度の実績をもとに対象年齢を80歳に引き上げたことを説明。さらに、自治会や老人クラブによる実施の状況についても言及し、参加者からの懸念に対する丁寧な対応が必要であると強調した。
最終的に、議案第1号は全員賛成で可決された。これにより、町は新たな予算をもとに今後の施策を進める方針を示した。