令和6年7月22日、厚真町議会で臨時会が開かれ、3件の議案が可決した。町長の宮坂尚市朗氏は、就任後の初議会で今後の方針を語った。特に、震災からの復旧や人口減少、少子高齢化への対応に重きを置く姿勢を強調した。
宮坂氏は、能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を示し、復興に積極的に取り組むと宣言した。そして、これからの町の発展のためには森林再生や災害復旧事業を推進することが必須であるとした。
具体的な議案としては、林業専用道の開設工事請負契約と、上厚真地区の配水管布設替工事請負契約が提案された。これにより地域インフラの整備が進む見込みだ。また、厚真町一般会計補正予算第5号も議題に上がり、教育費や福祉関連施設の支出が含まれている。
特に補正予算では、庁舎周辺の整備事業や福祉人材雇用促進に向けた住宅管理事業が挙げられた。住民課長の藤岡隆志氏によると、福祉人材雇用促進住宅のために改修される住宅も見込まれているという。
議会では、各議案に対する質疑が行われ、特に福祉人材の確保に関しては、多様な意見が出されることとなった。具体的な質疑応答では、外国人職員の雇用についても話題に上がり、経済支援や雇用促進に関する施策が今後の課題として位置づけられた。各議員は、地域産業の振興や社会的支援を通じて、地域が抱える課題解決に向けた取り組みを求めた。
最後に、すべての議案が全員賛成で可決され、議会は閉会した。今後は、各議案の進捗状況に注目が集まることが期待される。