令和2年第3回厚真町議会定例会が、9月17日に開かれ、町長の所信表明や議案の提案が行われた。特に注目を集めたのは、教育、福祉、農業などさまざまな分野での復旧・復興の進展であり、住民の健康と生活を支える施策の重要性が強調された。
町長の宮坂尚市朗氏は、今回の所信表明で、特に震災からの復旧を最優先課題として捉え、しっかりとしたケアが必要だと述べた。「我々が頭に置かなければならないのは、被災地に住む人々の心のケアであり、特に仮設住宅に住む方々への支援を行っていく」と強調した。さらに、農業についても「農作物の生育状況は良好であり、特に水稲は平年並みの出来になる予想である」と述べた。
また、森林再生や林業復興に関する計画も示されており、山腹崩壊等による被害の大きさを受け、所有者との協議による効果的な復興が求められている。今回の復旧関係の予算についても言及され、この予算を受けた具体的な措置が町の成長に寄与することが期待される。
さらに、教育長は各学校での新型コロナウイルス感染症対策の状況を報告し、児童・生徒がトイレ掃除を行っていることには効果があるものの、やはり注意が必要であるとした。「手指消毒や衛生管理を徹底し、感染防止に努めている」と語った。
今後の議題として、厚真町の直売所の設置についてや、観光施設としての活用が期待される大沼野営場の整備も計画されており、町民の健康増進を図る施策が進められていく見込みだ。
全体として、地域に密着した形での施策が求められており、住民の理解と参加が重要であるとされている。具体的な声を拾い上げ、今後の発展に繋げていくための努力が期待されている。