令和3年第3回厚真町議会臨時会が開催され、重要な議案が審議された。特に、災害復旧工事及び新型コロナウイルス関連の議案が中心となった。今後の厚真町の復興を見据えた重要な決定がなされる。
議案第1号では、厚真町国民健康保険条例の一部改正が提案され、新型コロナウイルス感染症に関連する傷病手当金の財政支援の適用期間を延長することが確認された。町長の宮坂尚市朗氏は、「多くの被保険者に対して支援を続けていく必要がある」と述べ、この改正が必要である旨を強調した。
続いて議案第2号と第3号では、奥地林道幌内高丘線における災害復旧工事の請負契約の締結が審議された。総務課参事の高安正氏が、入札の経緯を説明し、3回の入札を経て適正契約が成立したことを報告する。議長の渡部孝樹氏が確認したところ、議員全員の起立によりこの議案も可決された。
議案第4号では、令和2年度の一般会計補正予算案が提案され、総額150億円に及ぶ予算追加が含まれる。ここでは、減債基金や復旧・復興基金に関連した歳出が増加することが明らかにされ、議会の承認を得た。
さらに、議案第5号と第6号、そして第7号では、介護保険事業に関する予算案が含まれ、特に県からの交付金を算入した形で、公益性の高い事業が継続的に実施されることが求められた。
会議の最後に報告第1号が提出され、昨年の災害復旧工事に関する専決処分が報告された。この中で、町の財政状況についても言及され、今後の予算運営の透明性確保が重要であることが示された。議会は、住民に対する説明責任を果たす必要があるとの認識を共有し、会議を終了した。