令和4年第1回厚真町議会定例会が開催され、主に予算案や整備計画について議論が行われた。
会議では、令和4年度の厚真町一般会計予算をはじめ、国民健康保険事業特別会計や後期高齢者医療特別会計の予算案が上程された。これらの予算は、町民の生活に直結する重要なものであり、各議員の間で活発な意見交換が行われた。特に、厚真町の子育て支援に関連した施策が注目され、出産祝い金や民間賃貸住宅子育て支援給付金の見直しが求められた。
町長の宮坂尚市朗氏は、出産祝い金について過去30年間にわたり金額が据え置かれていると指摘し、今後の改正を検討する意向を示した。この施策は、子育て世代にとっての経済的圧力を軽減し、より魅力的な子育て環境を整えるための一環として期待される。
また、町道や公共交通の状態についても言及され、地域フィーダー交通網の再構築が求められる。特に、厚真町全域での光ファイバー網の整備が進んでおり、通信環境の向上が期待される。情報化が進む中で、町村としてのデジタル化戦略の重要性が叫ばれた。
議会では、道路の除雪や公共交通の利便性向上に関する具体的な要望が続出し、町長は今後も町民の声をしっかりと確認しながら、取り組みを進めていく意向を表明した。特に、歩道の除雪については通学路の安全確保が強調され、子どもたちが安心して登下校できる環境の整備が求められた。
最後に、厚真町の経済に関しては、基幹産業である農業を基盤に、新たな産業の芽を育てながら地域の活性化を図る必要性が強調され、新しい形の経済活動へとシフトしていく心構えが求められた。