令和4年第8回厚真町議会臨時会が、2022年8月31日午前9時30分に開催された。
この会議では、先に発生した大雨による影響や補正予算が主要な議題として取り上げられた。
特に、議事日程の中で、行政報告において大雨による被害の状況が報告された。
町長の宮坂尚市朗氏によると、8月15日から16日にかけての大雨により、幾つかの地区で土砂崩れや浸水が確認された。
具体的には、連続降雨に伴い63.8ミリの降水量が記録されたという。
気象庁はこの状況を受け、大雨警報を発令した。
特に、本郷地区では避難指示が出されたが、避難者はゼロだった。
町長は可能な限りの警告を発し、住民には避難するよう呼びかけていた。
しかし、住民の判断によるものと考えられている。
さらに、農業被害も報告され、農作物が573万円相当の損害を受けたとされる。
このような被害に対応するため、今回の補正予算には災害対策に必要な経費が盛り込まれている。
補正予算の総額は87億2,888万円とのこと。
この補正予算は、災害復旧に向けての投資として非常に重要であり、早急な対応が求められる。
特に、町内の近隣および公共施設の復旧が急務とされているため、町の予算から必要な資金を捻出する運びとなった。
行政報告の後、議員からの質問が相次ぎ、特に伊藤富志夫議員からは、実際の浸水被害の状況と町の対応に関して激しい意見が交わされた。
伊藤氏は住民の現状と町の意見の相違を指摘し、被害の実態を把握する必要性を強調した。
これに対し、町長は報告の整合性を示し、これからの方針について明言した。
その後、承認第1号および議案第1号が審議され、両案とも全会一致で承認された。
これにより、町は次なる段階へ進む準備を整えたことになる。
この臨時会は、災害対策を強化し、町の持続的な施策を進めるための重要な機会と位置付けられている。
町長は住民との連携をより一層深め、今後の自然災害に備える施策を推進することを約束した。