厚真町議会の令和2年第1回定例会が3月10日に開催された。
会議では、令和2年度の多くの予算案が一括して審議された。各予算案は、一般会計及び特別会計に関するものである。
また、議長の渡部孝樹氏は、予算審査特別委員会の設置を提案し、異議なく決定された。
特に、橋本豊議員による一般質問が注目され、鹿柵の復旧が話題になった。彼は、胆振東部地震で損壊した鹿柵について、現状を詳述した。現地の農業者にとって、鹿の食害が深刻であり、復旧工事にはさらなる支援が必要との認識を示した。
町長の宮坂尚市朗氏は、鹿柵の復旧に対する補助制度について説明。既存のネットフェンス設置場所の変更は難しいが、新たな地域には補助があるとした。
次に、下司義之議員は、災害による応急仮設住宅の退去スケジュールについて質問した。町長は、124世帯が仮設住宅に住んでおり、早期の説明会を検討していることに言及した。特に、入居期限が逼迫していることに対し、ボランティアや業者による支援の必要性を強調した。さらに、新たに建設される公営住宅についても日程を示した。
厚真高校に関する質問もあり、教育長の遠藤秀明氏は学校給食の拡大について肯定的な評価を述べた。高校入学者数が昨年の15人から38人に増加したことを挙げ、学校給食が重要な要因であることに言及した。通学バスの停留所も校舎前に移設される見込みだ。
こぶしの湯周辺の環境整備についても言及され、町長は将来の活用を考慮しつつ、現在は臨時的なイベントなどに利用していく方針を示した。
今後の計画については、様々な意見が交わされ、町民参加を促進することが求められている。