令和3年第9回厚真町議会臨時会が2021年8月5日午前9時30分に開会した。
この臨時会では、議案として厚真町特別職の給与に関する条例の特例条例の制定や令和3年度一般会計の補正予算が提案された。まず、議長の渡部孝樹氏が会議の進行を行い、行政報告が町長の宮坂尚市朗氏からなされた。特に、誤った水道使用料の賦課について詳細な報告があった。それによると、簡易水道事業での誤接続が原因で多くの町民に損害が発生し、返還請求権に関する法律が説明された。
「水道使用料の還付は4件で15万7,150円、浄化槽使用料は還付額で13万9,460円です。」と宮坂町長は述べた。
質疑応答では、吉岡茂樹議員が水道メーターの検満時の作業について確認し、「業者が単独で取替えをした後、担当者が見届けているのか」と質問。不十分な確認体制である状況が指摘され、透明性確保を求める意見があった。
さらに、議案第1号の提案理由として、町長の交通違反による事故を受けて、特別職給与の減額についての憤りも議論の中に見受けられた。「交通安全推進委員会の会長として、事例を深く反省している」と宮坂町長は語り、今後の交通安全啓蒙活動の重要性を強調した。森田正樹議員は、町長のリーダーシップに期待を寄せつつ、事故防止の取り組みが求められる旨も強調した。
この後、議案第2号の令和3年度一般会計補正予算の提案が行われ、主に教育・エネルギー関連の事業が紹介された。「デジタル化推進やエゾシカ被害防止策も含まれています。」と高安正君は明言した。
議会は最後に全議案の賛成を求め、全員一致で可決した。今後の町への影響や住民への責任を再確認し、厚真町のさらなる発展を期待する内容で会議が終了した。