令和4年第1回厚真町議会定例会が、3月8日午前9時30分より開会された。この会議では、町長の施政方針および予算説明が行われた。
町長の宮坂尚市朗氏は、令和4年度の予算総額が106億4,800万円とし、各会計においても詳細の報告があった。一般会計は82億7,000万円、国民健康保険事業特別会計は6億5,330万円、後期高齢者医療特別会計は9,500万円、介護保険事業特別会計は6億3,140万円、簡易水道事業特別会計は7億5,300万円、公共下水道事業特別会計は2億4,530万円である。
施政方針において町長は、震災復興の進展と新型コロナウイルス感染症対策が一体となって進む中、地域の持続可能な発展を目指す意向を示した。特に、復旧整備や新型コロナ感染対策に関連した農業支援等の施策が強調された。農業用施設の損壊に対する補助や、経営体育成支援事業も提案されている。
さらに、地域住民の安全・安心を確保するため、町内教育機関や社会福祉施設での感染症対策の徹底が必要なことが指摘された。教育委員会からは、子どもたちの学びの場を守るための施策も含まれ、地域の教育支援が求められる。全体として、町民の健康管理や教育の質向上が重要だと認識され、今後の取り組みが期待される。
また、行政報告においては、非常勤公職者の報酬や農業委員会委員数の改正など、具体的な条例改正案がいくつか提出され、所管や審査の経過報告も行われた。議案に関する各議員の質疑応答も行われ、詳細な議論を踏まえて採決に入り、最終的に全議案が可決された。