令和3年12月15日、厚真町議会は定例会を開催し、重要な事項が協議された。
まず、消防通信指令業務の統合に関して、町長の宮坂尚市朗氏は、苫小牧市や室蘭市と連携し、共同運営する考えを示した。
その中で、地域の消防本部による対応が適切に行われることが求められ、デジタル化が進められていることが強調された。これにより、119番通報を受けた後の指令体制が改善される見込みである。
また、消防本部の機能を含めた庁舎移転整備についても話し合われ、移転がもたらす影響や新たな施設の利用に向けた計画が進められていることが述べられた。町は、これに対して前向きな姿勢を示している。特に、消防業務が円滑に行えるよう、各種の技術的課題や財政的問題についての協議も進んでいる。
さらに、アライグマの駆除についても言及された。町は、箱わなの貸し出しや捕獲後の処分を行っており、捕獲頭数は604頭に達しているという。しかしながら、農家の負担を軽減するために、より積極的な支援策が求められている。報奨金の増額などにより、町民が駆除に参加できる体制を整える必要性が強調された。
最後に水田活用の直接支払交付金の見直しについても議論され、特に北海道の米農業に及ぼす影響が懸念されている。町長は、今後の対応策を検討する考えを示し、関係者と連携を強化していく姿勢が示された。これにより厚真町の農業振興と持続可能な地域づくりへの取り組みが求められている。