令和2年第13回厚真町議会臨時会が開かれた。議会では、補正予算案や滑動崩落防止工事に関する議案について議論された。
特に注目されたのは、議案第1号である令和2年度厚真町一般会計補正予算(第10号)である。町長の宮坂尚市朗氏は、補正内容として歳入歳出予算の総額に8,879万6,000円を追加することを説明し、予算の総額はそれぞれ131億3,657万2,000円となるとの見通しを示した。
補正内容は多岐にわたり、総務費においては太陽光発電所設置事業の追加が含まれ、衛生費では予防接種事業の追加が発表された。また、農林水産業費には漁業施設整備の支援事業、商工費には新型コロナウイルス感染症に対する緊急経済対策事業が盛り込まれている。これらの施策は、地域の経済や安全保障の強化につながることが期待されている。
次いで議案第2号である豊沢地区の大規模盛土造成地に関する滑動崩落防止工事の請負契約の変更についても説明がなされた。この工事は、設計変更が生じたために議会の承認が必要となったが、議会ではその重要性が認識され、原案通り可決された。
また、議案第3号ではマイクロバスの取得についても議題に上がった。産業経済課長の加藤克彦氏は、公共交通の強化と地域振興を見据えた購入であると述べ、質疑応答の中でも議員からの質問を受けながら慎重に進行された。
専決処分の報告も行われ、町長が地方自治法に基づいてこれまでの経過を説明した。災害復旧工事の契約変更について報告があり、議員からは今後の監視体制についての要望があった。このように、今回の臨時会では地域の発展に寄与するための具体的な施策が審議され、全ての議案が可決された。
最後に議長が閉会を宣告し、議会はスムーズに終了した。