令和3年度の厚真町議会定例会が開催された。 町長の宮坂尚市朗氏は施政方針を述べ、4つの重要な項目について報告した。
まず、路線バスの廃止について触れた。特急ひだか号が廃止されることが予定されており、道南バス株式が発表した。その理由は、JR日高線が廃止されるため、バスに転換されるとのことだ。また、バスの運行は厳しい状況にあり、町では事業者と協力し、存続に向けた努力を続けると述べた。
次に、暴風雪による農業被害が報告された。厚真町では、3月2日に襲った暴風雪により、多数のビニールハウスが損壊した。損害額は約600万円に上ると見込まれている。町は被害調査を進め、営農再開に向けての早急な対策が求められている。
さらに、エネルギー事業についても進捗報告があった。厚真町エネルギー6次産業化コンソーシアムによるプロジェクトでは、再生可能エネルギーの導入を推進しており、公共施設における電力供給計画が進行中だ。関係機関と連携を図り、持続可能なエネルギー供給を目指す姿勢が示された。
最後に、教育行政方針についても計画が発表された。教育長の遠藤秀明氏は、子どもたちの可能性を最大限に引き出す教育を進める考えを示し、地域資源を活かしたキャリア教育や特別支援教育の推進、さらに心のケアへの取り組み強化などを説明した。
議論の焦点は施政方針と予算説明であり、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経済対策に対する提案が多かった。議員たちはそれぞれの意見を述べ、今後の町政運営に関する活発な議論が繰り広げられた。