令和2年8月4日に厚真町で開催された臨時会では、意見交換が活発に行われた。特に、令和2年度厚真町一般会計補正予算(第7号)の議案が中心に扱われた。
町長の宮坂尚市朗氏は、この補正予算の提案について、歳入歳出予算の総額に1,192万円を追加し、127億3,158万4,000円となる旨を説明した。この補正には、新型コロナウイルス感染症対策としての経済活動促進事業費の計上も含まれている。
補正内容については、商工費における新型コロナウイルス感染症緊急経済対策事業の追加が注目された。議員の高田芳和氏はコロナ禍の現状に触れ、地域活性化イベントの開催時期に関して疑問を呈した。それに対して、産業経済課長の加藤克彦氏は、状況に応じた中止を視野に入れることを強調した。
大捕孝吉議員は、新たに予算計上されるイベント開催の趣旨を問うと、町長は、国の方針に基づく地域の活性化に必要な措置であるとの認識を示した。しかし、各議員からはコロナウイルス感染拡大の恐れに関する危惧の声が相次いだ。
さらに、集客見込み数800人についても不安視され、町内の商業活動の回復に資する形での取り組みが必要との意見が寄せられた。特に、飲食店の支援策としてプレミアム商品券の活用も提案された。
会議の終盤、町長は、現状を鑑みて補正予算案の撤回を決定した。これは、コロナウイルスの再拡大のリスクを考慮したものである。明確な判断基準を設ける必要性も周知され、今後のイベント実施に関しては慎重な対応が求められることとなった。
最終的に、議案第2号として追加の一般会計補正予算が承認され、小学校施設の維持管理に関する費用などが計上されることとなった。会議は、全ての議題が終了し、午後1時44分に閉会となった。