令和3年第2回厚真町議会定例会が開催された。議題には、地域公共交通対策や保育士定数の改善、コロナ禍におけるオンライン教育、経済再生プロジェクト委員会の設置、治山事業の進捗状況についてが含まれた。
特に地域公共交通に関しては、町内の生徒送迎バスの運用が議題に上がった。教育長の遠藤秀明氏は、「朝の通学便のみを対象とするが、下校時の便には特に増便は行っていない」と述べた。
また、保育士定数の改善に関しても話し合われ、住民課の中村雅人氏が、資格取得の補助制度について「今後、必要な支援策を調整していく」と言及した。加えて、コロナ禍の影響も考慮し、より充実したサポートを実施する意義を強調した。
オンライン教育については、教育委員会がGIGAスクール構想の進捗を報告。オンラインツールを活用した授業が増加しており、「今後、遠隔授業の実施に向けて準備を進める」と明言した。こうした取り組みにより、教育現場でのIT活用が進むことが期待されている。
経済再生に向けた官民連携のプロジェクトに関しては、町長の宮坂尚市朗氏が「今後、実施する経済再生プロジェクト委員会により、地域の事業者との意見交換を図りたい」と示した。特に、失業率が上昇しており、再活性のアイデアを出し合い、実現へとつなげる重要性を訴えた。
治山事業に関しても議論が行われ、町長は「治山事業の復旧は進んでいるが、流末処理がきちんと行えず、不安が残る」と述べた。町として、流木や土砂の撤去を今後行う方針を示した。これに対して、議員からの声があり、環境整備の継続が確認された。
今後も議会は町民の利益を守るために積極的な意見交換の場を持ちながら、地域のニーズに応える施策を進めていく方向で意見が一致した。