令和3年第11回厚真町議会臨時会が、10月26日に開催された。
議会では、各議案の提案理由や行政報告などが行われ、スムーズに審議が進む様子が見受けられた。
特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する報告は重要な関心を集めた。
町長の宮坂尚市朗氏は、接種状況を詳しく報告した。
報告によると、対象者4,070人のうち、1回目接種が85.7%、2回目接種が84.5%に達しており、町の取り組みを評価する声も上がった。
また、ワクチンコールセンター業務の不備についても触れられ、業務の改ざん問題について謝罪があったことで、議員からは改善を求める意見が寄せられた。
こうした中で、議案は4件、報告は3件提案された。
議案第1号の厚真町小規模改良住宅の設置及び管理に関する条例の制定が審議された。
建設課の森本雅彦氏は、条例の制定理由を詳しく説明し、議員からも質問が相次いだ。
さらに、高田芳和議員からは譲渡処分に関する具体的な基準についての質疑があり、森本氏がその内容を詳細に答弁した。
続いて、議案第2号の子育て支援住宅に関する条例の一部改正については、同様に質疑もなく可決された。
さらに、議案第3号の土地の取得についても、明確に地権者は北海道であるという確認がなされ、原案通り可決された。
議案第4号、令和3年度一般会計補正予算(第10号)では、歳入歳出合計3,947万5,000円を追加し、総額は102億8,511万1,000円となることが提案された。
この補正予算の財源は国の助成金と地方交付税から来ており、国の基準に合った各事業にも積極的に取り組む方針が示された。
全ての議案が議決された後、専決処分の報告も行われ、議員からの質疑に対しても特に異議が唱えられることはなかった。
会議はスムーズに進行し、11時55分に閉会が宣告された。今回は重要な議案が多く、地域課題に対する議会の毅然とした対応が期待される。