令和5年第4回二本松市議会が6月6日、開会した。
市長の三保恵一氏は、会議で令和4年度の決算見込みを報告した。一般会計の歳入総額は336億5,100万円、歳出総額は314億300万円と述べた。これにより、実質収支としては16億5,400万円の黒字になる見込みであると告げた。
さらに、様々な市政施策の実施によって黒字決算を達成したと強調した。新型コロナウイルス感染症対策や物価高騰対策が功を奏したとの説明があった。財政の健全性を維持するために国や県の支援を受けながら、経費支出の合理化にも努めた。
また、二本松市国民健康保険税条例の改正についても言及した。三保市長は、被保険者数が減少傾向である一方、医療給付費が増加している厳しい財政運営の状況を説明した。今回の改正では、必要な保険税の見込み額を算定し、被保険者負担の軽減に配慮した内容である。
これに関連して、議案第53号の令和5年度一般会計補正予算についても説明があった。物価高騰対策や、新型コロナウイルスワクチン接種経費として必要な予算措置を計上した。
財政が厳しい中でも、必要な施策を講じて市民の生活支援に努める姿勢が示された。さらに、請願や陳情についても議題に上げられ、今期定例会での扱いについて慎重に審議される方針が伝えられた。
市議会は、6月20日までの15日間にわたっての会期で、今後、引き続き市の施策や経済状況に関する議論が行われる見込みである。