令和4年3月7日、二本松市議会では一般質問が行われた。市内の農業・観光事業の振興が議論される中、特に農業振興策について真剣な意見が交わされた。
20番の佐藤源市氏が農業振興に関する質問を行った。彼は、農業施設の老朽化対策について対策を求めた。これに対し、産業部長の荒木光義氏は、地元で農業者が整備する場合には最大100万円の補助があると述べた。
さらに、佐藤氏は新型コロナウイルスの影響に言及し、米の消費量減少に伴う生産目標の重要性を強調した。令和3年産は1,662ヘクタールの作付が実績としてあるが、令和4年産では減少の見込みがあると説明された。荒木氏は、数値目標を設定しており生産削減に努めるとの考えを示した。
また、観光事業についても議論が展開された。特に、地域観光の振興策が求められる中、佐藤源市氏は桜の季節に運行される周遊バスの重要性を述べた。さらに、実行計画が立てられている中小型観光拠点の整備が進むことへの期待が寄せられた。市長の三保恵一氏は、観光と経済成長の重要性を強調し、地域の特産物を活かしたイベントを提案した。
午後の議事では、高齢者の買物支援についても触れられた。移動販売車の実施が進められる中、産業部長は移動販売の実施についての方針を示した。高齢者の食生活を支えるために移動販売の普及が求められていることから、地域密着型の対策が重要とされている。市民の声に寄り添った支援が行われることが期待されている。
また、水田活用直接支払交付金制度の見直しについても質問がなされた。農業政策が農家に与える影響が大きい中、今後の制度運用が注目されている。